生きてあることのとびきりの実感を──親鸞入門
武田定光
『歎異抄』にきく 死・愛・信
2013年4月19日刊行 四六版・262頁
本体価格2400円 ISBN978-4-906791-14-9
とらわれず、高ぶらず、しばられず──親鸞の研ぎ澄まされた考えを、現代の日々の言葉で受け止める。「本願」や「悪人正機」は、何を指さしていたのか。
理不尽な死について、人と人との関係の崩壊について、リアリティの喪失について、これほどにも繊細にしてダイナミックな思考があった。
人びとの悩みに耳を傾け、親鸞とともに応えようとする「対話」を併載
──うつの問題、離別の哀しみ、信を前にしての懐疑とためらい。
目次
第一章 信ずるということ
対話一
第二章 「愛する」ということ
対話二
第三章 「宇宙軸」ということ
対話三
第四章 「共同幻想」ということ
対話四
第五章 「疑い」ということ
対話五
著者紹介
武田定光(たけだ・さだみつ)
1954年, 東京都生まれ. 真宗大谷派・因速寺住職. 大谷大学文学部博士課程修了.親鸞仏教センター嘱託研究員. 著書に,『新しい親鸞』(雲母書房, 2005),
『歎異抄の深淵 師訓篇』(雲母書房, 2006), 『歎異抄の深淵 異義篇』(雲母書房, 2007), 『阿闍世はなぜ父を殺したのか──親鸞と涅槃経』(共著, 芹沢俊介・今津芳文, ボーダーインク, 2010), 『逆説の親鸞』(雲母書房, 2011)ほか.