西田との対話を軸に生きた半生、著者渾身の一冊
岡 廣二
西田幾多郎と宗教
2013年12月20日刊行 A5判・上製 380頁
本体価格5600円 ISBN978-4-906791-23-1
■ 西田幾多郎の思索の歩みを、その最も深い層で受け止め、自ら生きる指針とした半生の記録。
■ 語りえぬものと哲学──西田の言葉は、つねに表現できないものへの臨界点を目指し、その「場所」に立って、いくつかの思考の里程標を創出した。絶対無、主客合一、絶対矛盾的自己同一、場所……独創的な思考の運動に飛び込み、共に泳ぎ、そこに秘められた意味の核心を切り開こうとする。
■ 西田にとって、宗教とはなんであったのか。西田哲学の可能性の中心を掘り起こそうとする、渾身の著述。
目次
序章 西田哲学の論理について
第一章 西田哲学と現象学 第四章 自己と非我
第二章 絶対無の自覚 第五章 己事究明
第三章 場所 第六章 見性と合一
著者紹介
岡 廣二(おか・ひろじ)
1943年、栃木県生まれ。1972年、早稲田大学文学研究科史学専攻博士課程修了。2008年、私立十文字高等学校退官。西田哲学を主題とする多数の論考のほかに「フランス文明における時間の観念」などの主要論文がある。