自給自足という生き方の極意

脱サラ、脱都市の極意……土に降りる、力まず、腐らず、逃げず

 

小林和明

自給自足という生き方の極意

    農と脳のほんとう

2014年4月22日刊行 四六判・半上製 210

本体価格1800円 ISBN978-4-906791-29-3 C0036

■ 南信州の山里から、グローバリズムと競争社会の暗部を照らす。脱競争、脱進歩の作法……農が教える、生き方の軸とは。風に聞いた、社会とのちょうどいい距離とは。超高速に回転する現代文明に折りあいを付けるための極意。

■ 土の匂い、草いきれ、水のせせらぎ……田を渡る風に聞いた、生き方のほんとう。耕すとは、使われていない脳と身体の可能性に耳を澄ますこと。〈わたし〉という究極の未知を耕す、かつてあったどんな考え方にもよりかからず、人為の果ての、大地に立って。

 

目次

序 章 農のほんとう

第1章 自給自足のこころと脳

第2章 個人と社会の間抜けな関係

第3章 ふつうと理想のねじれた関係

第4章 問題対わたし

第5章 不愛知の哲学

第6章 脱・社会依存症

終 章 「はなし」の終わりに

著者紹介

小林和明(こばやし・かずあき)

1969年生まれ, 愛知県蒲郡市出身. 大学卒業後、旅客鉄道,建設, パワビルダーなどの会社で職歴を積む. 2007, 東京都より親子3人で、南信州に移住. 農にいそしむ生活を始めるとともに, 当地の企業にて, 地域福祉, 山林整備などにも携わる. 2013年より,不動産仲介業として「ぶんか不動産」を立ち上げ、空いている古民家・農家・田畑を紹介し, 山村移住や帰農の相談に応じている.本書の基となった「小さなカタストロフィ」は, 『信州日報』に2010年から13年まで連載された.