あれから世界は変わった。破局のドキュメント。
西谷 修
アフター・フクシマ・クロニクル
2014年6月20日刊行 四六判・半上製 210頁
本体価格2000円ISBN978-4-906791-31-6 C0010
■ あのとき、社会はどう動き、政治は何をし、文化はどんな顔をしてみせたか──カタストロフィを記録する。移ろう状況と真剣に向き合うこと、それがそのまま思想の崖っぷちに立つことだった。
■ 決壊したのは、豊かな資本主義、科学文明の進歩、明るい未来という幻想だ。そして人々は、瓦礫となった世界像を前に、新しい価値を手探りしなければならない。
千年の曲がり角の由来と、生きることの意味を探す、破局の小形而上学。
目次
第2章 アフター・フクシマ・クロニクル
第3章 核技術のゆくえ
第4章 地震に破られた時間、または手触りのある未来
姉妹編近刊
著者紹介
西谷 修
1950年, 愛知県北設楽生まれ. 専攻, フランス文学・思想. 東京都立大学フランス文学科修士課程修了. 立教大学特任教授. 著書:『不死のワンダーランド』(1990),『戦争論』(1992),『夜の鼓動にふれる──戦争論講義』(1995),『離脱と移動──バタイユ・ブランショ・デュラス』(1997),『世界史の臨界』(2000),『「テロとの戦争」とは何か──9・11以後の世界』(2002, のち増補版『〈テロル〉との戦争』2006),『沖縄/暴力論』(編著,2008),『理性の探求』(2009),『〈経済〉を審問する──人間社会は“経済的”なのか?』(編著,2011)ほか.