障がい(児)者の優しさに生かされて
高見敏雄
ちいろば園と歩んだ25年
──障がい者と「共に生きる」社会を目指して
2014年9月25日刊行 四六判・上製 210頁
本体価格1800円 ISBN978-4-906791-35-4C0037
■ 福祉作業所「ちいろば園」の四半世紀。創設者の一人として、園の 運営に携わる歳月を通して思ったこと、考えたことの記録。障がい者と共に生き、生かされるとは。
■「自分より良い人間としての子供」(大江健三郎)という言葉を指針としつつ、障がい(児)者に教えられ、生かされた日々。その低い眼の位置から、統合教育の実践的な意義を明らかにし、教育とは、福祉とはどうあってはならないかを考える。
■ 障がい児(者)の「優しさを不可能にする」もの、それは利潤追求と競争原理に貫かれた今日の体制だ。上からの福祉政策や、障がい(児)者・弱者を片隅に追いやろうとする権力の独善を告発する。
目次
著者紹介
高見敏雄(たかみ・としお)
1933年, 大阪に生まれる.59年, 同志社大学大学院神学研究科修了. 日本キリスト教団浪花教会伝道師,西大和教会牧師, 馬見労祷教会代務者を歴任.2010年, 隠退.1964年, 愛の園幼稚園設立.67-68年, プリンストン神学校卒業, Th.M.取得.80-81年, 奈良教育大学臨時教員課程卒業, 養護教員免許取得. 89年, 福祉作業所ちいろば園設立. 以来, 理事・評議員として運営に携わる. 90年, プリンストン神学校客員研究員(Visiting Scholar). 2014年, 馬見労祷教会協力牧師.