香山リカと哲学者たち 明るい哲学の練習 最後に支えてくれるものへ

哲学のヒッチハイク・ガイド。いま、いちばん大切なものって……

 

香山リカと  明るい哲学の練習

哲学者たち  最後に支えてくれるものへ

 

 

中島義道・永井均・入不二基義・香山リカ

 

324日刊行予定 四六判・240頁 本体2000ISBN978-4-906791-67-5 C0010

 

精神科医、香山リカが三人の哲学者の懐に飛び込んで、究極の「なぜ」を連発。    

  いまの生き苦しさはどこからきているの? 

  絶対に正しいことって、この世に存在するの? 

  思想って生きるために必要なの? 

 

 

レスリングと瞑想と「死と哲学」と……、もう一つの哲学の顔が見えてきた。

目次

  はじめに  香山リカ

 

入不二基義×香山リカ  第1章 レスリングは哲学に似ているか

 

永井 均×香山リカ   第2章 この時代の深層マップ

 

中島義道×香山リカ   第3章 哲学で、世界を壊す

 

 

  哲学のヒッチハイク・ガイド──対話を終えて  香山リカ

著者紹介

香山リカ

 

 

 

   1960年生まれ。専攻、精神病理学。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。著書、『若者の法則』『「悩み」の正体』『劣化する日本人』ほか。

入不二基義

 

 

レスリング的な哲学/哲学的なレスリング

──哲学では思考の極北へと進もうとするけど、レスリングでは身体の極南へと進もうとしていて、正反対だけれども似てもいる。

   1958年生まれ。専攻、哲学。青山学院大学教育人間科学部教授。著書、『時間は実在するか』『あるようにあり、なるようになる──運命論の運命』ほか。 

 

永井 均

 

 

思想なき時代の哲学とは

──社会主義の理念が力を失ったのは大きい。あれの存在は資本主義社会を健

  全に保つのにずいぶん貢献してましたから。ダメージが大きいです。酷い

  状態になっていると思うんです。   

   1951年生まれ。専攻、哲学。日本大学文理学部教授。『〈私〉の形而上学』『哲学の密かな闘い』『哲学の賑やかな呟き』

 

中島義道

 

 

世界をぶっ壊しつつある

──なにしろ世界は理不尽だと思っているとすると、道は二つしかない。一つ

  はその理不尽な世界の中で救われる道を選ぶということ。……もう一つは

  全力で壊すということ。つまり、つくるのではなくて、まず壊す。   

   1946年生まれ。専攻、哲学。電気通信大学教授を経て、現在は哲学塾主宰。著書、『時間を哲学する──過去はどこへ行ったのか』『不在の哲学』『時間と死──不在と無のあいだで』ほか。