人を生かす目に見えない力──霊性の告白を旅する
霊性の証言
ヨーロッパのプネウマ物語
金子晴勇
2018年1月25日刊行 本体2700円 46判・上製 248頁 ISBN978-4-906791-77-4 C0014
太古の神話から、現代の思想と文学まで、霊性の物語を旅する。目に見えず、それとして認知することのできないもの、それは古来人間を超えたものからの働きかけ・作用として物語られてきた。
メソポタミアの創成神話から、ギリシア・ローマのダイモンヘ、キリスト教の聖霊から中世の神秘主義へ、そしてシェイクスピアの亡霊とドストエフスキーの悪霊まで、霊性を生きたさまざまな証言を収集する。
霊・気息・風、総じて「いのちの原理」は、そして霊性からの呼び声は、今日どのような痕跡をとどめているのだろうか。
目次
はじめに 物語による霊(プネウマ)の証言
第一章 古代ギリシア・ローマの守護霊
第二章 聖書のプネウマ物語
第三章 キリスト教古代と中世
第四章 ルネサンスと宗教改革
第五章 近代文学におけるプネウマ物語
第六章 現代思想におけるプネウマ物語
著者紹介
金子晴勇(かねこ・はるお)
1932年生まれ. 専攻, キリスト教思想史. 京都大学大学院博士過程修了. 岡山大学, 静岡大学を経て、聖学院大学客員教授. 著書, 『ルターの人間学』, 『愛の秩序』, 『ルターとドイツ神秘主義』, 『アウグスティヌスとその時代』, 『現代ヨーロッパの人間学』ほか著書多数.