カミュの言葉

光と反抗が育んだ、言葉の花束。語録集=カミュ・ルネサンスヘ。

 

カミュの言葉

  光と愛と反抗と

 

   西永良成

 

 

323日刊行 本体価格2300円四六判・224頁 ISBN978-4-906791-79-8 C0097

 

海からの光と生きるための反抗が育んだ、言葉の花束。

美しいものを見た魂が、戦争と革命とイデオロギーの世紀を走り抜けた。

その軌跡は、寄る辺なく、迷走する21世紀にこそ、光を放つ。

第二次世界大戦の戦後処理からアルジェリア戦争、そしてノーベル賞受賞ヘ、『異邦人』から『ペスト』、そして『最初の人間』へ、

折々の断章を編むことで、その生の全体像を立ち上げる。

 

どこに立ち、何を感じ、いかに考えたか。いま、時代がカミュの生と思考に追いついた。

目次

第1章    太陽と貧困

第2章    反抗と暴力

 

第3章    歴史とテロ

著者紹介

西永良成

 

1944年生まれ. 東京大学フランス文学科卒業. 同大学院に入学後, 1969-72, フランス政府給費留学生として, パリの高等師範学校およびソルボンヌ大学に留学. 1978-80, フランス国立東洋語学校講師. 2007-09, パリ・日本館館長. 現在, 東京外国語大学名誉教授. 著作に『評伝アルベール・カミュ』(白水社, 76, 『サルトルの晩年』(中公新書, 88, 『ミラン・クンデラの思想』(平凡社, 98)『激情と神秘──ルネ・シャールの詩と思想』(岩波書店, 2006)ほかがある.