共感する人

共感革命に向けた六つのステップ──新しい世界像のために、いま始めよう

 

ローマン・クルツナリック

 

共感する人

ホモ・エンパシクスへ、あなたを変える六つのステップ

 

    田中一明・荻野高拡 訳 

 

2019425日刊行 46・並製 本体価格2800円

ISBN978-4-906791-85-9 C0012

 

ホモ・エンパシクス──ヒトは共感する動物である。われ思うでも、われ遊ぶでもなく、共感してしまうゆえに、「私はある」。このソフトな全体主義の時代に、根本的に異なる人間像と世界観を提起する。

 

競争原理が隅々まで貫徹する時代を終わらせなければ、もはや地球も世界ももたない。小説、映画、デザイン、ジャーナリズム、そしてチェ・ゲバラ、さまざまな領域から「共感する人」の実例を拾い、共感革命に向けた実践に結びつける。さあ、始めよう。共感する未来のために六つのステップを用意した。

目次

 序  共感という根源的な力

エートス1 共感脳にスイッチを入れる

エートス2 想像力の跳躍を

エートス3 あえて実験的な冒険に挑む

エートス4 語らう技を稽古する

エートス5 肘掛け椅子の旅

エートス6 革命を始めよう

 

 終  共感の未来 

著者紹介

ローマン・クルツナリック

 

現代イギリスのライフスタイルの哲学者、文化思想家。生活の中で見落とされている問題について啓発し、指導するロンドンのスクール・オブ・ライフの創立メンバー。共感と会話術によって社会を変えることをオックスファムや国連などで助言する。オックスフォード大学、ロンドン大学、エセックス大学で博士号を取得。ケンブリッジ大学とシティ大学ロンドンで社会学と政治学を教えつつ、中央アメリカで人権活動に従事した。
邦訳書、クルツナリック『仕事の不安がなくなる哲学』壁谷さくら訳、イーストプレス、2014、『生活の発見──場所と時代をめぐる驚くべき歴史の旅』横山啓明・加賀山卓朗訳、フィルムアート社、2018