ふつうじゃない庭をつくった男の子

絵本・世界は灰色じゃない──小学校低学年から高学年まで、教育現場に!

 

ふつうじゃない庭をつくった男の子

      

サム・ボウトン 絵と文

青山南なかまたち 訳

 

201912月20日刊行 A4変型判・上製 34頁 

本体1500円 ISBN978-4-910154-00-8 C0771 

 

 ないしょで、そっと、種をうめましょう、土とこころに。

 ひりょうをあげ、みずもやり、じっとまちました。

 すると、どうでしょう! 灰色のふつうだった世界は、

 みどりのなかを風がふきとおる、光と色にあふれた世界にかわりました。 

 

 ここでは、なにも特別なことが起きるわけではありません。土と心にまかれた種子が、やがて育ち、花ひらく。そんな自然のいとなみの大切さ、いのちの輝きを、静かな語りと、パステル調の色彩の乱舞が教えてくれます。

 

 

 数々の賞に輝いたイギリスの女性画家による、初の絵本作品です。身の回りの「あたり前の」世界を、「ふつうじゃない」世界へ。水彩とクレヨンと紙細工によって、馴れ親しんだ暮らしの風景が、そのまま特別な場所に変わります。

 

カクイチ研究所の絵本

 土、水、石と風……自然といのちの面白さ、不思議さ、奥深さを伝える絵本のシリーズ、その第1弾です。

 

 第2弾、もぐらの兄弟の冒険、ダン・ヤッカリーノ作『もぐらのモーリス』2020年2月刊行予定。ご期待ください。

著者・訳者紹介

著者

サム・ボウトン

数々の受賞歴に輝く、イギリスの女性画家・イラストレーター。

水彩、パステル、色紙のコラージュで、、現代の都市、漁港、

田園風景を描き、生気にあふれ、調和の取れた場所の感覚を

呼び起こす。

 

訳者

青山南

翻訳家、エッセイスト。アメリカの現代小説の翻訳と紹介をおこなういっ

ぽう、絵本の翻訳を広く手がけている。