季節とともに、水はめぐる、いのちもめぐる──紙芝居・いのちの歌
ティエリー・デデュー 絵と文
雪ダルマは生きている
田中一明 ・ 大野博人 訳
2021年1月25日刊行予定 本体1500円
縦長(305×220) 上製 32頁
ISBN978-4-910154-13-8 C0771
フランスの絵本作家、デデューが、いのちと水の循環を描いた紙芝居。日々の現実の底を、たしかに流れ続けている、いのちのめぐりを、 そして、本当にリアルなものとは何かを、ユーモアたっぷりに語りかけます。
雪ダルマは ほかの誰よりも 遊び上手。おどけたり、なぞなぞをだしたり、おもしろい話をしてくれたりします。でも、だんだん暖かくなると、雪ダルマから力が抜けて・・・・・・
とうとうある日、リスが出会うと……雪ダルマは もう融けていなくなってしまいました。
しかし、悲しみは続きません。
クマの先生が学校で リスとフクロウとハリネズミとウサギに教えてくれたから……雪は融けて水になり、水は自然に山から海へと流れていくと。
そして、
やあ みんな、と大きな声がきこえてきます。
大きな入道雲の上に 雪ダルマがすわっていたのです。
著者紹介
ティエリー・デデュー
1955年、フランス南部生まれの絵本作家、ティエリー・デデューが放つ、手をつなぎ合ういのちの賛歌。邦訳既刊『ヤクーバとライオン』1、2、『まよなかのたたかい』。
カクイチ研究所の絵本
土、水、石と風……自然といのちの面白さ、不思議さ、奥深さを伝える絵本のシリーズ
既刊、サム・ボウトン 絵と文、青山南となかまたち 訳
『ふつうじゃない庭をつくった男の子』
ダン・ヤッカリーノ 絵と文 青山南となかまたち 訳
『もぐらのモリス』
ジュリー・フォリアーノ 文 クリチャン・ロビンソン 絵 田中一明 訳
『空を飛びたくなったら』
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『ぼくは むくどりのヘンリー』
シンシア・ライラント 文 ブレンダン・ウェンツェル 絵 田中一明 訳
『いのち』