太陽光に身の危険を感じる──まだ、間に合うのだろうか。
オレリアン・バロー
五味田泰 訳
人類史上、かつてない試練
エコロジーの、社会的なカタストロフを前に
2023年9月25日刊行 四六判・並製 184頁 本体1800円 ISBN978-4--910154-48-0 C0010
地球環境の破壊は、ついに一線を超えてしまった。宇宙物理学者にして哲学者、そして詩人でもある著者が、必死に、誠実に打ち鳴らす警鐘と闘い──フランスで20万部のベストセラーとなった危機書の初訳。
明日を生きる人びとに寄せる、著者の祈り=
この小さな本は、「最後のチャンス」に賭ける行為であり、
権力に対する嘆願書のようなものだ。
……今こそ私たちの世界の苦悩を直視し、
真剣に取り組むべき時なのだ。
著者・訳者 紹介
オレリアン・バロー
1973年生まれ. 地球の危機、環境破壊問題について、旺盛かつ積極的に発信する宇宙物理学者. 博士号を取得した哲学者にして、詩人でもある. グルノーブル・アルプ大学, 国立核物理素粒子物理研究所(IN2P3)教授. 専門は宇宙論, 量子重力論, 宇宙の起源, ブラックホールの構造. 著書に, Dans quels mondes vivons-nous ? 〔私たちはどのような複数の世界に生きているのか〕(ジャン = リュック・ナンシーとの共著、2011年), Big band et au-delà〔『ビッグバンとその向こう側』〕(2013年), Des univers multiples〔『複数の宇宙』〕(2014年), De la vérité dans les sciences〔『科学における真実について』〕(2016年)などがある.
五味田 泰(ごみた・たい)
フランス文学者. 詩人テオドール・ド・バンヴィルの研究をはじめ、演劇・舞踊などの舞台芸術についても関心を持つ. 現在, 北星学園大学文学部准教授.