あのカントに再び挑んでみよう、
──人としての迷い、ためらいを味わい尽くす、第二弾、完結篇。
てってい的にカント
その二 「純粋理性」の舞台裏
中島義道
2024年7月25日刊行 本体2600円 256頁
四六判・並製 ISBN978-4-910154-57-2 C0010
そうか、こう読めば、あのカントが、こんなふうによみがえる
──読んでみる、裏から表から、右から左から、
そこに変わることのない、発見のきっかけがあるからこそ、それは思考作品の古典なのだ。読者とともに行きつ戻りつ、文に編みこまれた思考の息づかいに耳を澄ます。
いまを生きる、私たちの足もとを照らす探照灯の誕生秘話。
中島=カントの静かな挑戦、完結篇。
【既刊】 てってい的にカント その一 コペルニクス的転回の全貌 5月刊
【姉妹篇・既刊】 てってい的にキルケゴール その一〜その三 『絶望ってなんだ』
『私が私であることの深淵に』『本気でつまずくということ』
目次
第六章 ア・プリオリな綜合的判断とは
第七章 数学・物理学という綜合的判断
第八章 形而上学のために
終 章 「超越論的」の秘密
著者紹介
中島義道
1946年生まれ. 東京大学法学部卒. 同大学院人文科学研究科修士課程修了. ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士). 電気通信大学教授を経て, 現在は哲学塾主宰.
著書に, 『カントの時間構成の理論』(理想社. のち改題『カントの時間論』講談社学術文庫),『モラリストとしてのカント1』(北樹出版. のち改題『カントの人間学』講談社現代新書),『カントの自我論』(日本評論社. のち岩波現代文庫), 『悪について』(岩波新書),『悪への自由──カント倫理学の深層文法』(勁草書房. のち改題『カントの「悪」論』講談社学術文庫),『生き生きした過去──大森荘蔵の時間論, その批判的解説』(河出書房新社), 『不在の哲学』(ちくま学芸文庫), 『時間と死──不在と無のあいだで』(ぷねうま舎)ほか.
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