
思考とは、まさに息づかいであり、
その現れを、言葉で精密に捕らえることだ
顕現しないものの現象学
──生命・倫理・想像界
永井 晋
2025年4月25日刊行予定 四六判・並製 220頁
本体3200円 ISBN978-4-910154-61-9 C0010
世界の中に現れないもの、名づけえないもの……
その消息をめぐって、フランス現代哲学から伝統的ユダヤ思想における解釈の冒険まで、洋の東西にわたり、思考の深浅をくぐって、精細かつダイナミックに追跡する、
「生命と言葉と想像力の現象学」の挑戦
目次
序 論 事象そのもの 第三章 間(あいだ)と想像界
第一章 生命と未来 1 「顕現しないもの」の問いの反復
1 過去の現象学 2 コルバンと現象学
2 未来の現象学 3 スフラワルディーとイマジナルの現象学
3 受肉と真理 終 章 生命と否定
4 受肉からマンダラへ 1 現象学の限界現象──「生き生きとした現在」
第二章 倫理と生命 2 「生命の二重の自己否定」──フィヒテの像理論
1 カバラー──生命と文字の論理 3 「顕現しないものの現象学」
2 レヴィナスの現象学 付 論 動きのなかに入り、共に動くこと
著者紹介
永井 晋(ながい・しん)
1960年東京生まれ. 東洋大学文学部教授. 博士(文学)。専門は哲学, 現象学. 著書に『現象学の転回──「顕現しないもの」に向けて』(2007年, 知泉書館), 『〈精神的〉東洋哲学──顕現しないものの現象学』(2018年, 知泉書館)などがある.